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速報3 10月10日の降灰および10月11日の浅間山の状況

長井大輔(日本大学文理学部地球システム科学科)

10月10日の降灰および10月11日の浅間山の状況について、簡単に報告します。

○10月10日の噴火による降灰軸は、火口から4kmあたりで北北東方向、火口から8kmから北東方向に変化していました。火口から8kmまではせまい範囲に降灰していましたが、8km以遠では降灰域が広くなっています。また、降灰域でない地域でも1mm前後の火山礫(黒色〜褐色の岩片)が火口から8kmの範囲で降下していました。16km以遠の分布は、長野原が降灰軸で、その北側六合村まで降灰を確認。草津や中之条では、降灰は認められません。噴煙はそのまま遠方へ北東方向に流れたようです。

○昨日(11日)の午前9時ころは、白色噴煙が北東方向へ山に沿うように流れていましたが、噴煙が流れている北東方向から離れた地点にいても、火山礫が降下してきました。少なくとも15分間以上は連続的に降下していました。その間、山から爆発音は聞こえませんでした.火口から4km地点で、傘を逆さにしたり、上着を地面に広げて、火山礫を採取しました。降下範囲は火口から5kmあたりまで。火山礫は大きい物でも4mm程度です。

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