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日本大学文理学部山中セミナーハウスからの"赤富士"

11月25日早朝の赤富士

赤富士後の富士山

同日朝霧高原から

11月25日早朝(6時30分頃)の富士山です.撮影場所は日本大学富士山監視カメラのある日本大学文理学部山中セミナーハウスのロビーです.カメラはロビーの直ぐ外側にあります.したがって監視カメラの画像と同一のアングルです.富士山の赤富士をこのように目の前で,しかも室内から見ることのできるスポットはなかなかないのではないでしょうか.セミナーハウスに宿泊される方には,予め監視カメラで富士山が晴れていることを確認し,日の出時刻頃から(この季節は6時30分前後)ロビーで待ち構えることをお勧めします.赤富士が見えるのは15分か20分間です.生の赤富士に出会えた時,すばらしい感動が得られることを保証します.
遠藤邦彦 撮影

更新日:071126

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AT火山灰の偏光顕微鏡写真


×100

×400

×400

桜ヶ丘高校より採取されたAT火山灰の偏光顕微鏡写真

安井真也 撮影

このAT火山灰は泡の破片の形をした火山ガラスを主体としていることが分かります.薄い弓なりの物は泡の断面を示しています.

採取地についてはこのページの「桜ヶ丘高校工事現場からAT火山灰!」をご覧下さい。

更新日:070901

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8月15日の赤富士

2007年8月15日5時の赤富士

山中湖カメラが捉えた2007年8月15日5時の赤富士

動画

しばらくの間,富士山監視カメラの映像がリアルタイムには夜中の画像しかお届けできませんでした.この度メンテナンスが進みつつあり,ほぼ通常に近い形でご覧いただけるようになりました.なお,花鳥山脈カメラは建物工事中のためストップしておりましたが,工事が終了いたしましたので,近日中にご利用いただくことができます.

更新日:070821

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桜ヶ丘高校工事現場からAT火山灰!

遠藤邦彦

桜ヶ丘高校におけるAT露頭写真

2007年7月12日 小森次郎撮影

ATサンプル

6月下旬,日本大学桜ヶ丘高校の敷地内で行われていた掘削工事現場で,約2.8万年前に生じた鹿児島県姶良カルデラの大噴火に由来する火山灰,AT火山灰層が見出されました.この火山灰は氷期の泥炭層の中に厚さ4‐5cm程の白色火山灰層として綺麗にはさまれていました.当時,この付近は台地から低湿地にまたがる環境にあり,降下した火山灰がほぼ純粋に泥炭層中に保存されたものと考えられます.台地よりでは泥炭層は薄くなり,立川ローム層に移化しています.

都内でも条件がよければ同様の火山灰が見つかってきましたが,最近は難しくなっています.氷期の環境を明らかにする上で貴重な露頭ということができます.

なお,既に工事は進行しており,現在は見ることができません.

070901顕微鏡写真を「AT火山灰の顕微鏡写真」に掲載しました。(070901)

更新日:070727

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ハワイのキラウエア火山が,新たな活動へ!

安井真也

1983年1月からほとんど休みなく噴火が続くキラウエア火山.最初の3年間断続的な溶岩噴泉の活動を行った後は,ひたすら溶岩流を流し続けてきました.小休止をはさんでまとまった期間続く活動はエピソードとして数えられていますが,1997年2月24日以来10年と4ヶ月近くも続いたエピソード55の活動がついに終わりました.19日早朝(現地時間)にPuu Ooの西方6km付近の割れ目から小規模な溶岩が流出したというニュースは衝撃的でした.海岸部でのオーシャンエントリーが日常的な風景だっただけに,今後どうなるのか目が離せません.

火山災害>「ハワイの火山活動」をご覧下さい。「最新情報」からリンクしているサイト「USGS Hawaiian Volcano Observatory」>「Kilauea Eruption Update」にて最新情報が得られます.

更新日:070621

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今年は雪が多い

2007年5月の富士山山頂の気温のグラフ

2007年5月の富士山山頂の気温(℃)

今年の5月の富士山は,中旬までは気温が低く,残雪量が多い.5月終盤になって気温は平年並みになったが,残雪量は6月になってもまだ多い.

2004年 2005年 2006年 2007年
4/21 4/21 4/21 4/21
5/1 5/2 5/3 5/5
5/18 5/18 5/17 5/18
6/4 6/5 6/5 6/4

例年では雪が降っても数日で消えるが,今年はいつまでも残っている.

2005年 2006年 2007年
5/19 5/24 5/16
降雪 降雪 降雪
5/20 5/25 5/17
5/21 5/26 5/18
5/22 5/19

更新日:070604

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2007年5月26〜27日の稀にみる大規模黄砂について

5月26日から27日にかけて顕著な黄砂が日本列島を襲いました.東京でも27日に車が泥だらけになりました.この黄砂についての解説(山川教授による)を以下に掲載します.


山川修治

今回5月下旬としては稀な,いや年間通してみても稀にみる大規模な黄砂現象がほぼ全国的に発生しました。そこで黄砂の発生源となる中国北部などでの砂塵嵐に関係する大気の状況をチェックしておきたいと思います。

今回の黄砂現象を遡ってみますと,20日頃,中央アジア上空に深いトラフ(気圧の谷)が入ったことに端を発していることがわかります。実はそのとき台風0702号(2007年の第2号)が台湾の東方から発達しながら小笠原方面へ向かっていたのですが,それが北西側(日本列島付近)のリッジ(気圧の峰)を強めるとともに,さらに西側の中央アジアのトラフを強め,黄砂の源である砂塵嵐を引き起こしたとみられます。

図1 日本付近に飛来した大規模な黄砂

高知大学Web情報のMTSAT:IR4−IR1差分画像に加筆

18〜20日にはタクラマカン砂漠付近に熱的な低気圧(初夏の日差しを浴び地表が熱せられることによる低気圧)が生じており,すでに砂塵が舞い上がっていたようです。その低気圧は上空のトラフ(上記)の到来によって強まり,寒冷前線を伴い東進し始めました。21〜22日にはタクラマカン砂漠東部から,モンゴル南部を通りながら発達し,23〜24日に黄土高原を東進する際に,激しい砂塵嵐を巻き起こした模様です。その結果,25日に日本海から北日本を通過した低気圧と寒冷前線の西側には濃厚な黄砂が分布していた(図1)ということになります。

図2 300hPa等圧面天気図

2007年5月23日世界標準時00時.モンゴル南部から黄土高原にかけての対流圏上空約9.3kmには鋭いV字状の風向急変を伴うジェット気流が吹いており,それが砂塵嵐の誘因になったと考えられます。

韓国気象庁による;日本気象庁の図より西側広域の状況を把握しやすい

上記のようにトラフ前面のリッジ(高圧帯)が強められていたため,低気圧・寒冷前線の東進速度が遅く,砂塵嵐が長時間にわたって引き起こされ,大量のダストが浮遊しました。さらに,上空のジェット気流もちょうど黄土高原付近を吹き渡っており(図2),それに連動して強まった西風により大規模な黄砂が日本列島に飛来してきたといえます。

加えて,中国中北部の甘粛省とその周辺域において昨年に引き続き干ばつ状態(ここ60年間で最悪ともいわれる)となっていることも背景として見逃せません(北京付近から東北区にかけては豪雨が降ったということですが)。今春は東アジアを通過する低気圧が全般に平年より数100km北へシフトする傾向となっており,その南側に入る地域では雨が降りにくくなっています(西日本の水不足も関係)。南風が入っても乾いた中国などの大地を吹き越えるうちに乾燥してしまうため,中国中北部をはじめとする内陸部ではますます干ばつが深刻になっています。今後,同様の低気圧・前線の出現・通過とジェット気流の経路によってさらなる黄砂が発生する恐れさえあります。

更新日:070528

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浅間山の雪が少ない

1998年3月26日浅間山の雪

撮影日:1998年3月26日

2007年3月30日浅間山の雪

撮影日:2007年3月30日

浅間山も今年は雪が異常に少ないようです.
2枚の写真はほぼ同じ場所から撮影されたものです.
中軽井沢南方の鳥井原付近から安井真也撮影

更新日:070404

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2007年3月埼玉から見た浅間山の噴煙

久保田郁夫

2007年3月8日浅間山の噴煙 2007年3月7日浅間山の噴煙 2007年3月1日浅間山の噴煙

3月8日午前8時ごろ

コントラスト調整済み.

3月7日午前7時50分

やや蛇行している様子が見えます.コントラスト調整済み.

3月1日夕方

撮影地:埼玉県熊谷市(旧妻沼町)県立妻沼高校屋上  撮影・画像補正:久保田郁夫

更新日:070314

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富士山東斜面でスラッシュフロー(雪代)

2月14日に春1番が観測されましたが,14日から15日に掛けて富士山東斜面の広い範囲で雪崩が発生し,スラッシュフロー(雪代)となって.標高1400m付近にまで達しました.以下は,小森次郎研究員(日本大学文理学部地球システム科学科)ほかによる緊急調査の報告です.

地盤災害・斜面災害>「富士山のスラッシュフローと春一番(第2報)」>「調査報告」をご覧下さい。

更新日:070221

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キリマンジャロを訪ねる!

中尾有利子・小森次郎・長井大輔・柏田浩平

12月下旬から山頂の氷河が後退して話題になっているキリマンジャロを訪ねました.
 ほぼ赤道付近にあるキリマンジャロは標高5895mの巨大な火山で,山頂に氷冠(アイスキャップ)を抱くことで有名でしたが,近年その後退が著しく話題になっていました.

ケルステン氷河とデッケン氷河の上流部

最高点のウフルピークの南側の氷河

我々は,当学科卒業生で現在は東アフリカ圏の社会インフラ整備プロジェクト形成の仕事でケニアに滞在している柏田君と共に,キリマンジャロの最新の状況を探るべく,12月27日から5日をかけてキリマンジャロにアタックしてきました.

キリマンジャロは,麓から熱帯雨林帯,植生のない砂漠地帯,山頂部のキボ峰と,景観の変化は激しいのが特徴です.氷帽はキボ峰に掛かっていますが,折悪しく登攀前の降雪により隠れていました.

詳細については環境問題>「キリマンジャロを訪ねる!」をご覧下さい。

更新日:070116

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