シルクロード展開催中!只今,日本大学文理学部にて「シルクロードの風・水・人〜日本に至る遥かな道〜」展を開催しています。
入場無料
後援:カザフスタン大使館/国土地理院/独立行政法人東京文化財研究所/日本国際地図学会/読売新聞社/共同通信社/日光東照宮/世田谷区/世田谷区教育委員会など 協力:北京大学(中国)/石河子大学(中国新彊ウイグル自治区)/新羅大学(韓国)/ 日本シルクロード倶楽部/(社)日本グラフィックデザイナー協会/(財)リモート・センシング技術センター/(財)資源・環境観測解析センター/ (財)日本地図センターなど 問い合わせ : 03-3329-1151 日本大学文理学部庶務課シルクロード展のパンフレット(pdfファイル) また,シルクロード展関連公開シンポジウム「シルクロードの環境変化」が開催されます。
入場無料
主催:日本大学文理学部 更新日:061211 ↑このページの最初へ
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佐呂間竜巻(20061107)発生当時の総観気象状況山川修治 11月7日13:30頃,北海道北東部の佐呂間町で日本史上最大級の竜巻が発生しました。佐呂間竜巻のメカニズムを推論するために当時の総観気象状況を検討したところ,特徴として次の7項目が挙げられます。
詳細については気象災害>「佐呂間竜巻(20061107)発生当時の総観気象状況」をご覧下さい。 更新日:061116 ↑このページの最初へ
富士山監視ネットワーク再開のメンテナンスが終了しました.リアルタイムの富士山,及び過去の富士山の画像を,周囲4箇所のカメラでご覧いただけます.(西カメラ:花鳥山脈は現在も調整中です.) 更新日:061102 ↑このページの最初へ
後退しつつある中国天山山脈No.1氷河遠藤邦彦 中国で進みつつある西部開発の中心地ウルムチ市は,天山山脈から流下するウルムチ河に沿って南北に細長く発達し,市街地は拡大しつつあります. このウルムチ河を最上流部までさかのぼったところに,天山山脈のNo.1氷河があります.この氷河の末端から少し下ったところには氷河の観測所があり,古くから氷河の変動について調査を行っています. 氷河の末端の位置が後退しつつあり,地球温暖化と連動しているという事例が数多く報告されていますが,No.1氷河においても後退傾向にあり,この傾向は少なくてもこの50年から100年にわたると考えられています. 写真は2005年8月20日(写真1)と,2006年9月10日(写真2)に撮影されたものを比較したものです. 更新日:061024 ↑このページの最初へ
神奈川で二酸化硫黄環境省の"そらまめ君"情報によると,10月11日,神奈川県の中-東部から東京湾周辺のかなり広い範囲において,二酸化硫黄が検出されました(青-黄緑レベル).詳しくは10日の19時頃(図2)と11日の12時頃(図3).この日は南関東は南風のため,三宅島から火山ガスがやってきた可能性が大です.異臭がするなどの報告はないようでした. 気象庁の火山情報によると,丁度この日に,火山ガスの測定が行われ,2800〜3700トン/日と最近の低下傾向からやや盛り返している感じが見られます.11日の火山情報には噴煙が火口上800mまで上がっているとあります.また,現地情報によると,2日前の10月9日夕方6時に坪田地区で警戒レベル4が発せられ,同日夜9時には伊ヶ谷地区にて警戒レベル4が発せられています.これは久しぶりのことということです. 三宅島2000年噴火から6年がたち,火山ガス放出のレベルも徐々に低下し,最近は三宅島の火山ガスが遠方に影響することはなくなっているかと思っていましたが,風向き次第ではやってきているようです.これを的確に捉えている環境省の"そらまめ君"のシステムは優れものであるということができるでしょう. 環境省"そらまめ君"の図表使用については,環境省の許可を頂きました.なお,図2,3では国土地理院の地図を使用しています. 更新日:061018 ↑このページの最初へ
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北京市の黄砂遠藤邦彦 今年の5月17日の前後,中国で黄砂が多くの地点で観測されました.北京の王府井で5月18日に車のボンネットに降っていた黄砂を,斉先生が採集されたものです.0.57m2の範囲から3.55gが採集されたので,1m2あたり6.16gに相当します.写真は薬包紙に採集した状態のものです.今年の黄砂はより大規模なものもありましたが,北京を襲ったものの中で比較的規模の大きなものの一つであったようです. 更新日:060923 ↑このページの最初へ
三宅島小噴火 続報遠藤邦彦・山田敦巳 写真は8月25日に三宅高校の駐車場で車の上に付着した降灰を撮影したもの(撮影者:地球システム科学科山田敦巳).灰は1〜3mmの塊をなし,北から南に流れたように見えます.北の方向はカルデラの方向です.塊をなしているのは,水滴と共に降下した可能性を示唆しており,流れたような筋もこのことで説明できます.前報とあわせて,当日の風向は不明ですが,8月23日午前4時25時ごろの小噴火により,カルデラから南東に向かった噴煙からの降灰が,坪田地区の数地点で確認されたということになります.坪田地区の市街地の外では降灰は確認できませんでした.なお,当日は降雨はなく,晴れたり曇ったりという天気でした. なお,8月15日ごろの台風により,三宅島には強い雨が降り,カルデラ内に水がたまっていたということです.この水の影響のもとで水蒸気爆発を起こした可能性も考えられます.〔以上,8.28の記事を一部修正しました(8.29)〕 参照:「火山災害のページ」>「2006年8月の小噴火」 更新日:060828 ↑このページの最初へ
三宅島小噴火遠藤邦彦 2006年8月23日早朝に三宅島で小規模な降灰があったと思われます.調査中の山田君(地球システム科学科3年)が三宅高校の木の葉に付着した火山灰(写真)を見つけました.他にも坪田地区の車に付着した火山灰も発見しています. 更新日:060826 ↑このページの最初へ
冥王星、惑星から外れるご存知の方も多いと思いますが、水金地火木土天海冥と覚えていた「惑星」から、冥王星が外れ、惑星は8つになりました。国際天文学連合総会における太陽系惑星の新定義について、日本学術会議よりニュース・メールが届きましたので、転載します(転載可、確認済み)。
8月14日からチェコのプラハで開催されていた第26回国際天文学連合(International Astronomical Union、以下IAU)総会は、8月24日、太陽系の惑星について、骨子以下のように決定した。
(1)太陽系の惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つとする。冥王星は、惑星とは呼ばない。これは、その公転軌道の近傍領域における力学的な主要天体であることを惑星の新しい条件としたことによるもの。冥王星は小さく、この条件にあてはまらない。
(2)太陽系における新しい種類の天体として、「dwarf planet」を定義する。これらは小さいため惑星ではないが太陽を回る一人前の天体と認められるもので、これまで惑星とされていた冥王星、「小惑星」の仲間であったセレス、最近発見された海王星よりも遠くを回る天体2003UB313などが「dwarf planet」である。基準ぎりぎりの天体をdwarf planetとするかどうかは、今後制定されるIAUの手続きによるものとする。
(3)そのほかの小さな小惑星(アステロイド)や海王星以遠の天体、彗星、隕石など太陽系内の小天体は、「Small Solar System Bodies」と総称する。 (4)「dwarf planet」のうち、最近発見が続いている海王星以遠の天体(Trans-Neptunian Objects)を、冥王星をその代表とする新しいクラスの天体と認める。このクラスの天体の名称はIAUのプロセスに従って検討する。
詳しくは、国立天文台ホームページ(http://www.nao.ac.jp/)を参照されたい。
平成18年8月25日 日本学術会議 会長 黒川 清 更新日:060826 ↑このページの最初へ
梅雨前線豪雨をもたらしたブロッキングパターン山川修治 今年の梅雨前線は、例年より南北に幅広い雲バンドを伴っているという特徴がみられました(図1)。その要因として「寒冷渦」(上空に寒気を伴い中緯度に移動してくる低気圧)が挙げられます。例年、春〜夏になると、チベット高原・モンゴルなど内陸部が強く熱せられるため、梅雨前線は、西日本以西では水蒸気量の南北の気温差(勾配)が大きい反面、気温勾配はあまり大きくなく、気温勾配の大きい東日本の部分とは対照的です。しかし、今年は寒冷渦の南下によって、日本列島を横断するように気温急勾配帯が形成され、その地帯に東シナ海から、線状積乱雲が西日本を経て中央日本に差しかかり、集中豪雨をもたらしました。 図2から、夏の主役である北太平洋高気圧は太平洋北東部の中心部では強く、一部は北米西部へ張り出し、北米北東部の高気圧ともリンクし、アメリカに熱波を引き起こしつつあることが読み取れます。高温・高気圧を示す赤・オレンジ色の部分に着目すると、東西に伸びる亜熱帯高圧帯の発達が際立ち、猛暑を示しています。ヨーロッパでも、イギリス、フランス、ドイツで7月の最高気温を更新し、アゾレス高気圧(北大西洋東部の高気圧)が北東方に張り出し、500hPa気圧場でわかるように、アフリカ北西部からの熱波が西欧へ押し寄せた様子をうかがえます。一方、日本の盛夏をもたらす小笠原高気圧の勢力は弱かったことがわかります。中緯度を巡る偏西風が「ブロッキングパターン」(非常に大きい蛇行が持続するタイプ。図2の黄緑色のゾーンに注目)になっています。そして、その北へ凸となるリッジの地域で猛暑、南へ凸となるトラフの地域で冷涼、トラフの東側で偏西風が南西から北東へ向けて強化されているところで豪雨という構図がみられます。 今年5〜7月の天候特性は、前線活動による大雨とともに、日照時間が全国的に平年の半分程度であったことを挙げることができます。例年なら梅雨明けし暑さの本格化する7月末になって、オホーツク海高気圧が一時季節はずれの発達をみせるという珍しい現象も加わり、水稲や野菜をはじめ農作物の生育の遅れが懸念されています。 日本南方の熱帯低気圧・台風活動は、例年以上に北にシフトしており、発生後数日で日本に急接近したり、最盛期に近い状態で日本へ襲来する台風が多くなる恐れがあります。加えて、寒冷渦活動は8月も時折、日本列島へ影響を及ぼしそうです。北から気圧の谷、南から台風…と、「高温ながらも不順な夏」になる可能性が高まっています。 詳しくは「気象災害のページ」>「日本の梅雨前線豪雨・日照不足および欧米の熱波をもたらしたブロッキングパターン」 更新日:060809 ↑このページの最初へ
桜島の昭和大噴火安井真也
2006年6月4日に桜島火山南岳(1060m)の8合目の昭和火口付近で噴煙が確認されました。付近ではこれまで噴気活動がありましたが、噴煙が確認されたのは1946年の昭和の大噴火以来、60年ぶりのことです。 1935年9月に南岳山頂で噴火があり、爆発的噴火が間欠的に一ヶ月続きました。 1939年10月には標高750m地点(昭和火口付近)で約半月間小噴火があり、小規模な火砕流も発生しました。 1946年の昭和の大噴火では3月10日頃からの約2ヶ月半が最も活発で、昭和火口から頻繁に噴煙をあげ、溶岩が流出しました。爆音とともに黒煙が立ち上り、赤熱の溶岩片を吹き飛ばす様子が観察されました。また4月以降、溶岩流が火口の東方の黒神海岸と南方の有村海岸に達しました。死者1名、山林焼失、農作物に大被害がありました。 参考文献萩原尊礼・ほか (1946) 昭和21年3月の櫻島噴火.震研彙報, XXIV, 143-159. 森本良平 (1947) 地質學的,岩石學的に見た,昭和21年の櫻島の活動―その一,地質学的観察.震研彙報, XXIV, 229-238. 気象庁編 (2005) 日本活火山総覧(第3版) 更新日:060607 ↑このページの最初へ
富士山頂の積雪,急速後退
更新日:060525 ↑このページの最初へ
富士山頂の雪いまだ融けず
昨年四月に比べ,今年四月の富士山の積雪は顕著です(上の写真参照)。 更新日:060503 ↑このページの最初へ
『平成18年豪雪』と世界の気象災害の関係山川修治 今冬の日本列島は,気象庁が「平成18年豪雪」と名付けるほど寒く雪の多かったことで特徴付けられます。日本で災害をもたらした気象現象は,世界各地にも影響を及ぼしています。 フィリピンの豪雨今年1月は,東アジアの寒波が全般に強い状況が続きました。下旬,寒気団を伴う寒冷前線はフィリピン中部付近まで南下,同地域の対流活動を強めました。約3週間の断続的豪雨の末,2月12日にフィリピン・レイテ島東部のタクロバンで洪水が,2月17日にはレイテ島南部のギンサオゴン地区で大規模な地滑り・泥流が発生しました。 オーストラリアのサイクロン南半球では,熱帯収束帯(ITCZ)が南緯10〜20度に位置し,所々で熱帯低気圧活動がみられます。なかでもオーストラリア北東岸に接近中のサイクロン「ラリー」は,非常に強く最強ランクのカテゴリー5をマークしました。2月10日過ぎに日本付近を通過した寒気団の一部が,赤道を越えてオーストラリア北部とその周辺へ進入,同地域の積雲対流活動の強化につながったと考えられます。 ハワイの豪雨日本付近を通った低気圧や前線の一部は,例年ならばシベリア寒気団の影響をあまり受けないハワイ付近をもしばしば通過。アラスカ沖上空に停滞した低気圧の前線がハワイ付近へ伸びやすく,ITCZに伴う対流活動や積乱雲群の影響も加わり,いわゆる「コナ・ストーム」として再発達しています。3月27日までの3週間に,オアフ島で975mm,カウアイ島で875mmの降水量を記録。オアフ島・ホノルルの3月の平均降水量は48.6mmですから,いかに異常多雨であるかということがわかります。 *「コナ・ストーム」・・・ハワイ諸島付近に寒冷前線が到来したさい,亜熱帯海域で発生する暴風雨を伴う擾乱 ペルーのラニーニャ3月28日に La Leche川が豪雨で溢れ,コーンや綿花が被害を受けました。表層海水の状況をみると,今冬にわかに発生し現在進行中のラニーニャは,今夏にかけてはむしろ強化される可能性が高くなっています。 黄砂が多い理由また,今冬〜春は黄砂の飛来の極めて活発なことが特筆されます。黄砂頻発の要因を探ってみると,
今後も同様の低気圧・前線が頻繁に日本付近を通過しそうで,4〜5月にかけても顕著な黄砂現象が起こりそうです。 更新日:060331 ↑このページの最初へ
『富士山の謎をさぐる』刊行!遠藤邦彦 いよいよ『富士山の謎をさぐる 富士火山の地球科学と防災学』が刊行されました。
富士山の地球科学と防災を中心に、富士山のすべてを多くの方々にわかりやすく知っていただくことを目的としてまとめられたものである。富士山の生い立ちや噴火現象だけではなく、気象、水、富士山周辺の土地利用、土壌やその生み出す農産物、富士山ハザードマップまで、富士山に関する最新の知識を幅広く盛り込んである。
築地書館(株) 2006年発行 定価:本体2,400円+税 更新日:060317 ↑このページの最初へ
黄砂到来遠藤邦彦 9日、華北付近にあった低気圧は朝鮮半島付近にまで東進し、 参考: 気象庁の黄砂情報 中山研衛星画像解析 NOAA/AVHRRによる黄砂の画像 更新日:060313 ↑このページの最初へ
富士山の積雪について山川修治
今冬の富士山の雪が少ないという話題が新聞紙上などで取り上げられていましたので,そのことを含めて,富士山の雪について述べたいと思います。 昨年の冬後半もそうでしたが,西高東低冬型の気圧配置の卓越する厳しい冬には,一般に富士山の積雪が少ないという特徴があります。富士山に雪がもっとも多量にもたらされるのは,本州の南岸を南岸低気圧が東北東へ進む場合です。1月上旬までは,南岸低気圧の頻度が低く,2005年11月12日,11月28日,12月5日,2006年1月6日に通過したものの,あまり発達せずに,速いスピードで東に駆け抜けていったため,雪はあまり降り積もりませんでした。しかも,例年以上に低温であったため,積もった雪も粉雪で吹き飛ばされやすかったようです.
1月中旬以降は,状況が変化してきています。1月14日には深い気圧の谷(南岸低気圧と日本海低気圧,あわせて二つ玉低気圧と呼ばれる)が日本列島を通過し,富士山の山頂付近に大量の雪が降りました。下層には暖気が入って雪国でも大雨が降り,島根県などで全層雪崩が発生しましたが,本州の3000m級の山では雪となっていたわけです。 また,1月21日には,典型的な南岸低気圧が通過して,東京都心で9cmの雪が積もりましたが,富士山でも本格的な積雪のあったことが画像からわかります。今後2〜3月にかけては,南岸低気圧が比較的通過しやすくなる見込みで,富士山の雪景色の変容をとらえることができると推測しています。 上記のように,富士山でまとまった降雪があるのは,冬型気圧配置ではなく,低気圧通過時ですので,地球温暖化と積雪との関係は一概にはいえません。長期的な積雪・残雪の増減は興味深い現象なので,是非卒論などで取り組んでほしいと思っています。 更新日:060124 ↑このページの最初へ
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