今年の富士山の初冠雪は10月11日でした.早朝には山頂部にうっすらと冠雪していましたが,昼頃には消えてしまいました.
「初冠雪」 年間の日最高気温が記録されてから初めて降る雪が「初雪」で、ふもとから山頂部の雪を観察できた初日を「初冠雪」と呼びます。
積雪状況 「積雪状況の変化」によって秋から冬へ向かう富士山の様子を読み取ることができます。初冠雪の10月11日と再び冠雪した22日では、気象状況がかなり異なるようです。
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「体育の日」の10月10日、移動性高気圧がやってきたので晴れるかと思われましたが、高気圧が北日本に偏って張り出した(北高型の気圧配置となった)ため、三陸沖から関東方面へ北東気流に伴う乱層雲が入って、東日本南岸ではシトシト雨に、富士山の標高およそ3000m以上では雪になりました。
2005年10月11日12時36分田貫湖から |
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一方、21日には、日本海より南下してきた前線に伴う雲バンドが通過中、シベリアからの寒気団が進入、その影響で気温が急降下し(グラフ参照)、標高約2000m以上で雪化粧しました。
2005年10月23日10時田貫湖から |
これからの冠雪の推移を富士山監視カメラでお楽しみください。 |