山の影響による雲のできかた
雲は気象条件や高度によって様々な形になります。また、低いところにできる雲は地形にも大きく影響を受けます。ここでは特に単体の山によってできる雲についてご紹介します。天気予測によく使われる山のすぐ上にできる笠雲のほか,山から離れたところにできる吊し雲,はね水現象によってできるジャンプ雲、吸い上げにより出来る山旗雲の定義や出来方を、図やアニメーションで分かりやすく説明します。
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<笠雲のできかた>
斜面によって強制上昇させられた空気が、上図左の矢印付近で冷却され、雲の粒ができます。
その後安定層にぶつかって、空気は斜面を下降し、今度は気温の上昇によって雲粒が蒸発してなくなります。
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参考文献
・日本気象学会(1974)気象研究ノート.(18),141p.
・湯山生(1972)富士山にかかる笠雲と吊し雲の統計的調査.研究時報,24,63-68.
・木澤綏・飯田睦治郎・松山資郎・宮脇昭(1969)富士山 自然の謎を解く.NHKブックス91,253p.
・岩波書店編集部(1951)雲・岩波写真文庫20,64p.
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雲の写真は日本大学富士山監視カメラの画像から,主に日本大学大学院総合基礎科学研究科・地球情報数理科学専攻修了,日本航空高校教諭(2005年4月〜)の清水崇博氏が選んだものです.図をクリックすると富士山監視カメラから取った画像が表示されます.
未だ出現していないタイプもあります.
アイコンの 読み方 |
通し番 |
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笠の名称 |
笠の簡略図 |
翌日の天気
(確率が高いもの) |
出現しやすい季節 |
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雲の分類は「河口湖測候所編 河口湖の気候気象50年報(1989)」による.
いろいろな雲 その他の特徴的な雲を紹介していきます.
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