火山ってなんだろう?

#火山(かざん)

”火の山”と書きますが,山が燃えているわけではありません.火山とは,地下で溶けたマグマが地上に出てきた場所のことをいいます.ですから,必ずしも富士山のように高い山ではありません.

火山の下には,マグマがたまっている,”マグマだまり”があります.

火山の下のマグマだまりの図

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#マグマは,どんなものでできているの?

SiO2(二酸化ケイ素:ガラスとと同じような成分)が少なくても半分くらいと,鉄(Fe),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),ナトリウム(Na),カリウム(K),水(H2O),二酸化炭素(CO2)などが含まれています.高温(地上で,1200℃〜700℃)でどろどろに溶けています.非常に熱いので,浮力で地上にあがってきます.

マグマは主に二酸化珪素でできているの図

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#いろいろな火山

火山の種類

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#マグマの粘りけ(粘性)と火山の形

粘り気 さらさら(弱)←−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−→ ネバネバ(強)
黒っぽい ←−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−→ 白っぽい
火山岩 玄武岩 安山岩 デーサイト・流紋岩
深成岩 カンラン岩・ハンレイ岩 センリョク岩 かこう岩

溶岩の粘性

盾状火山(たてじょうかざん) 溶岩ドーム

このように,出てくる時のマグマのねばりけ(粘性)によって火山の形は変化していきます.でもいつもマグマが液体のまま,溶岩としてでてくるわけではありません.

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#爆発的な火山

粘性の低いマグマは,上昇した時にでてくる気泡が,うまく抜ける(脱ガスする)ためにそのまま地上にでて溶岩流となります.ところが,粘性が比較的高いマグマは,上昇した時にでてくる気泡がうまく抜けません.そのため急激に体積がふえて,爆発してしまいます.

粘性による噴火の違い

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#マグマはどんなふうに地上にでてくるの?

溶岩 パホイホイ溶岩 アア溶岩 ブロック溶岩
火山砕屑物 火山灰 火山弾 軽石・スコリア
火山ガス H2O CO2 SO2 HCl

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#火山の噴火に伴う現象

火山灰の降下:
爆発で生じた火山灰は,上空まで舞い上がり,上空付近の風に運ばながら,徐々に地上へと落ちていきます.
火砕流:
爆発によって生じた噴煙柱は,持っている熱によって周りの空気を取り込みながら膨張していきます.そのまま,上昇していけば,いずれ,地上に落ちていき火山灰が堆積します.しかし,粉体自体が上昇できないぐらいに重くなってしまった場合,火山灰と熱い空気や火山ガスの交じり合ったものが高速で地表を流れていきます.この現象を火砕流といいます.非常に高温,高速で流れていくために,大変危険な現象です.

火山灰降下

岩屑なだれ:
地震や,マグマの貫入,噴火によって山体が崩壊し,流れ下る現象のことを岩屑なだれといいます.岩屑なだれでは,ただ山体の屑が流れるだけでなく,ブラストという爆風が起こり,非常に危険な現象である.また,湾などに,岩屑なだれの堆積物が流下した場合は,津波などの二次災害も発生します.

岩屑なだれ

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