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2005年の三宅島

5月3日〜5日の3日間,三宅島を訪れ,その現状について調査を行いました.

私達は村から立ち入り許可を頂き,ガスマスクとガス検知器を常時携帯して調査に臨みました.危険区域立ち入り中には何度もガス検知器が反応し,そのたびガスマスクを装着しました.調査は遠藤,小森,中山,また千葉が一部行程を同行しました.

村営牧場付近 牛舎と噴出物.

牛舎の屋根には沢山の穴が空いていますが,8月18日の噴火による噴石のためと推定されます.牛舎の周辺には2000年8月18日や8月29日の噴出物がまだ残されています.

撮影:遠藤邦彦

カルデラに隣接する古い火口跡,スオウ穴

撮影:小森次郎

スオウ穴の北側の火口跡付近

では樹木が倒れています.スオウ穴と付近の樹木が1m位で折れています.

撮影:小森次郎

2000.8.29低温火砕流の堆積物

撮影:遠藤邦彦

火山ガスによる植生被害は顕著.

2000.8.29低温火砕流とのあわせ技か?

撮影:遠藤邦彦

三宮林道から.

山頂方向を見ると植生被害が明瞭です.

撮影:遠藤邦彦

三池地区.

三池地区は高濃度地区にあり,帰島した住民はこの地区に戻ることはできません.無人となったこの地区は木々がすっかり枯れて白骨林化し,1983年噴火後の調査でこの地区の民宿を定宿としただけにショックを受けました.

撮影:遠藤邦彦

流木で埋まる谷.

角屋敷の沢

撮影:小森次郎

金曽砂防堰堤.

かつての密な森林は白骨化.

撮影:遠藤邦彦

金曽砂防堰堤.

巨大な堰堤,空港の直ぐ上に当たります.

撮影:小森次郎

逢の浜の砂防堰堤.

三七山のやや南方

撮影:小森次郎

大路池.

美しい新緑の生える大路池の辺りだけは火山ガスの影響が見られません.他の地域がこのように噴火前の自然に戻るには長い時間がかかることでしょう.

撮影:遠藤邦彦
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