ある火山学者のひとりごと |
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20013. 2025年02月20日 22時10分45秒 投稿:ちば [https://paspro.com/bousai/kazan/_/bbs/?file_id=MV8wMDExMzY%3D&name=%82%A6%82%F1%82%C6%82%C2%82%A4%82%A4.png] |
カッパドキアの妖精![]() |
20012. 2025年02月20日 19時42分35秒 投稿:Mr.T |
お騒がせいたします. 次の文章は,Mr.Tがちばさんに20008の前にメールでお送りしたものです.一部修正しました. ------------------------------------------------------ サイト「ある・・学者のひとりごと」の掲示板には画像の添付ができませんので,メールとさせて頂きましたお許しください. 2月15日にNHK BSで放送された「体感!グレートネイチャー 誕生!文明の十字路〜トルコ・知られざるしゃく熱大地」を見ました.番組の最初にカッパドキアの「妖精の煙突」という地点の紹介があり,興味深い画像などを見ることができました.なお,気になった画像を添付いたしました. ギョクハンアトゥジュ博士(トルコ鉱物資源調査開発総局)は,「妖精の煙突」のキノコ岩(煙突でなくキノコ岩と呼ぶことにします)の柄の部分は,940万年前の火砕流の凝灰岩,傘の部分は910万年前の火砕流の凝灰岩とされています. 柄の部分は概ね灰白色を呈し,珪長質な火砕流堆積物と考えられます.一方,傘の部分は暗色・暗褐色・褐灰色だけでなく灰白色の部分もあります.特に暗色・暗褐色は表層部だけです.これは藻類の影響であり,火砕流堆積物が苦鉄質のためではないようことを示唆していると考えます. 柄の部分は珪長質な火砕流堆積物と考えられますが,層理が良く発達しています.層理が良く発達する陸上堆積の火砕流堆積物は,寡聞にして知りません.ご教示よろしくお願いいたします. ------------------------------------------------------ ちばさんにお願いがあります.メールに添付した画像を,この掲示板に張り付けて貰えないでしょうか. なお,ちばさんの20008への返信?を後刻改めて投稿いたします.数回投稿する予定ですので五月蠅いでしょうが,よろしくお願いいたします. |
20010. 2025年02月20日 13時43分17秒 投稿:ちば |
画像認証OFFにしました |
20007. 2025年02月05日 22時31分46秒 投稿:Mr.T |
有難うございました。ゆっくり読ませて頂きます。 最近,火山岩や火砕岩に詳しい方が周りにおられなくなり,やむなくAIに聞いてもイマイチのことが多く困っていました。 お言葉に甘え,早速質問させて頂きます。 カッパドキアの奇岩のキノコ岩についてお尋ねします。キノコ岩を構成する地質は何でしょうか? 全体的には珪長質な火砕流堆積物と思えるのですが,写真によっては層理が発達しており,一般的な火砕流堆積物に見えない場所もあります。 また,上部の傘にはしばしば暗色部がありますが,これは藻類の影響であり苦鉄質のためではないようですが? |
20006. 2025年02月04日 13時28分49秒 投稿:千葉 |
アグロメレート (Agglomerate) と アグルチネート (Agglutinate) の違い■ アグロメレート (Agglomerate) アグロメレートは、日本語では 集塊岩 と訳されることが多く、岩相分類的な用語 です(Fisher & Schmincke, 1984)。 火山噴火によって生じたスコリアや火山弾、岩片などの火砕物が、比較的大きな塊状を形成したものを指します。特に、爆発的噴火に伴うスコリア丘やストロンボリ式噴火の降下物に多く見られる ことが特徴です。比較的弱い焼結が進んでいる場合もあり、固結度はさまざまです。 学生巡検で「岩さい集塊岩」という言葉を最初に耳にしたのは、伊豆大島のイマサキ海岸の溶岩上に見られるアアクリンカーからスコリアラフトに由来する赤黒い角礫岩でした。この堆積物は、海岸の近くにもかかわらず荒波に耐えており、弱溶結または焼結している ように見受けられました。 一方、火山礫凝灰岩や凝灰角礫岩も似た特徴を持ちますが、これらは 地層中に見られるときに用いられる 用語です(Cas & Wright, 1987)。 ■ アグルチネート (Agglutinate) アグルチネートは、成因分類的な用語 であり、火口近くで火山弾やスパッターが急速に堆積し、高温のまま再結合し弱溶結した火砕堆積物 を指します(Schmincke, 2004)。 見た目が溶岩流と類似することがありますが、火山弾が変形した痕跡が残っているため、詳細な観察によって識別できます。このような流動変形が進んだものは レオモルフィズム (Rheomorphism) と呼ばれ、遠くまで流動した場合には 溶岩流と区別がつかなくなることもあります(Sumner, 1998)。 また、火口から遠く離れた地点では、溶結降下火砕物 へと移行することもあります。私がこの用語を最初に聞いたのは 三原山の登山道 で、安永噴火による火山弾の集合体がありました。これは落下後に一体化し、荒牧重雄先生が「こういうものをアグルチネートと呼ぶ」と説明されていた 1980年頃の出来事でした(Aramaki, 1984)。 その当時は、アグルチネートと溶岩流を明確に区別していなかった 可能性があります。たとえば、富士山の山頂を御鉢巡りすると、最上部には 座布団のような溶岩に見える堆積物 が見られますが、これは 約2200年前の最後の山頂噴火の際のアグルチネート です(Miyaji et al., 2011)。 しかし、津屋 (1968) の富士山地質図では、この層を 「富士山頂最上部溶岩層」 と記載していました。当時は、こうした堆積物が 火口近くの溶結スパッター堆積物 (agglutinate) であることが認識されていなかった ことがうかがえます。 参考文献 Aramaki, S. (1984). "Formation and Evolution of Japanese Volcanoes." Bulletin of Volcanology, 47, 649-658. Cas, R. A. F., & Wright, J. V. (1987). Volcanic Successions: Modern and Ancient. Springer. Fisher, R. V., & Schmincke, H. U. (1984). Pyroclastic Rocks. Springer. Miyaji, N., et al. (2011). "Recent Eruptions of Fuji Volcano: 2200 Years of Explosive Volcanic Activity." Journal of Volcanology and Geothermal Research, 207, 1-15. Schmincke, H. U. (2004). Volcanism. Springer. Sumner, J. M. (1998). "Formation and Transport of Clastogenic Lava Flows." Bulletin of Volcanology, 60, 195-212. 津屋弘達 (1968).富士火山の地質,富士山学術研究報告書 富士急行. |
20005. 2025年02月04日 11時41分04秒 投稿:千葉 |
Mr.Tさん> お問い合わせをありがとうございます ■アグロメレート は 集塊岩 と訳されて います 成因分類ではなく 岩相分類的な用語です 学生巡検で 岩さい集塊岩 という言葉を最初に耳にしたのは 伊豆大島のイマサキ海岸の溶岩の上の アアクリンカー から スコリアラフトの赤黒い角礫岩でした 海岸の近くなのに 荒波に耐えていたので 弱溶結 焼結した感じでした 火山礫凝灰岩 や凝灰角礫岩 とも 似ていますが こちらは地層中に見られるときに使用します ■アグルチネート 火口近くで火山弾やスパッターが急速に堆積し 弱溶結した堆積物のことです 成因分類的な用語です 断面だけを見た場合に 溶岩流のように見える場合もあります 詳しく見ると 変形した火山弾などの組織が残っているので区別がつきます これが流れた場合には レオモルフィズム とよびます 遠くまで流れたらそれは溶岩流です 場合によっては火口から離れた部分で 溶結降下火砕物に移行することもあります 最初にこの言葉を聞いたのは 三原山に登る登山道で安永噴火の火山弾の集合体でした 落下後に全体に一体化しており 荒牧先生がこういうものはアグルチネートと呼ぶのだと 1980年頃のことです そのころまでは 溶岩流と区別せずにいたのだと思います 富士山の山頂を御鉢周りをすると 最上部に座布団のような 一見すると溶岩のような 堆積物があります これは 約2200年前の最後の山頂噴火の際の アグルチネートなのですが 津屋先生の1968年の地質図では 富士山頂最上部溶岩層と記載されていました とりいそぎ |
20004. 2025年02月02日 15時24分53秒 投稿:Mr.T |
地質用語のagglomerateとagglutinateの違いについて教えて下さい。 |
20003. 2025年01月15日 14時56分43秒 投稿:千葉 |
テスト |
20002. 2023年10月03日 09時08分30秒 投稿:千葉 |
なかなか機種変更は大変。並べればOKのはずが、esimの設定で詰まった。二重認証で、電話宛に番号を送るのだから、取れないと先に進めない。結局、ショップに救援を頼んで、終了。 最初に多重認証をOFFすべきでしたね。 |
20001. 2023年07月11日 17時48分47秒 投稿:おやまだ [https://www.cnn.co.jp/travel/35171674.html] |
ドローンが撮影した映像。 迫力が違いますね。 ドローンを大量に購入できれば、数台は火口に突っ込むようにして、このような画像を撮影したいです。 (見方を変えれば、ドローンを地球に戻しているのですね) |
19999. 2022年11月29日 08時04分15秒 投稿:おやまだ [https://www.msn.com/ja-jp/news/world/e3-83-8f-e3-83-af-e3-82-a4-e3-81-a7-e4-b8-96-e7-95-8c-e6-9c-80-e5-a4-a7-e3-81-ae-e6-b4-bb-e7-81-ab-e5-b1-b1-e5-99-b4-e7-81-ab-38-e5-b9-b4-e3-81-b6-e3-82-8a-e3-80-81-e4-bd-8f-e6-b0-91-e3-81-ab-e6-b3-a8-e6-84-8f-e5-96-9a-e8-b5-b7/ar-AA14EIZj] |
ハワイで世界最大の活火山噴火 38年ぶり、住民に注意喚起 ハワイ島にあるマウナロアが27日深夜、38年ぶりに噴火したとのことです。 |
19998. 2022年10月31日 20時19分54秒 投稿:Mr.T |
ちば様 話題を変えまして, 大山弥山ドームは溶岩ドームの中でも際立って大きいそうです. ブログ「興味の火山・岩石」の最新の話題です. https://ameblo.jp/hsato47/ |
19997. 2022年10月31日 12時35分05秒 投稿:ちば |
Mr.Tさん やはり火砕流のほうが、致死的な危険性が高いんでしょうね 同感です 降下軽石のキャストがポンペイの悲劇の証拠として 有名になった。ポンペイ以外では、埋まっていないので 特殊なことがあったんでしょうね リンクは失礼しました 修正しておきます |
19996. 2022年10月30日 22時01分00秒 投稿:Mr.T |
ちば様 詳細なご教示,有難うございました. ネット情報によれば,死因は大半が火砕流あるいは火砕サージとされていますが, ウィキペディアでは次のような記載がありました. 西暦79年のベスビオ山の噴火:4 噴火による死傷者 https://en.wikipedia.org/wiki/Eruption_of_Mount_Vesuvius_in_79_AD (略) 2003年までに、灰の堆積物の遺体の印象から作られた約1,044のキャストがポンペイとその周辺で回収され、さらに100の骨が散らばっていました。約332体の遺体がヘルクラネウムで発見されました(1980年に発見されたアーチ型の金庫室で300体)。死者の総数は不明のままです。 1,044の38%は降灰堆積物で発見され、その大部分は建物内にあります。これは、爆発的な噴火の際に降灰が犠牲者の約4%しか殺さなかった過去400年間の現代の経験とは異なります。このコホートは、彼らが克服されたときに建物に避難していた可能性があります。ポンペイで見つかった遺体の残りの62%は火砕サージ堆積物にあり、おそらくそれらを殺しました。(略) なお,記載して頂いたURLにはどうしても繋がりませんでした.悪しからず. |
19995. 2022年10月29日 18時50分08秒 投稿:ちば [https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqua1957/38/4/38_4_271/_pdf/-char/ja] |
>Mr.T さん お久しぶりです 私もポンペイ遺跡に足を踏み入れたことがあります。 2018/9/6です いろいろ ポンペイは怪しいと 長年の疑問があったので、じっくり見てきました。 空洞に石膏を流して人型がとれたというが 骨が見えないのはなぜだと思っていました 現地で確認したら、きちんと頭蓋骨とか大腿骨とかも残っていましたので 間違いなさそうでした。 そのような空洞が見つかるのは、粗粒な降下軽石層中です。 2次的に少し硬く締まっている感じでした 降下軽石の下ではなく、真ん中あたりが多く、 体全体が降下軽石で完全におおわれているようです。 地点によっては降下軽石の上を避難中に火砕流で 亡くなった人もいると思います。その場合には、 降下軽石で覆われることはあまりなく 高速で吹き飛ばされたり、炎上したり 空洞が残ったとしても 周りを埋めているものが火砕流になるので 区別できるはずです 横山先生の論文では 降下軽石の上で遺体が発見されたケースや 頭蓋骨が火砕流で半分になっているスケッチが示されており そのタイミングに注目されているようです 降下軽石を生き延びた人々もいたということのようです それよりも下位の降下軽石層中の 空洞のことについてはほとんど触れられていません http://moch2.daishodai.ac.jp/files/viewerpdf/kiyo/126.pdf ★火砕流の最下部や火砕流中に空洞も多く見つかるけど 樹木の場合が多く、人のようなものでも 石膏を充填することは難しいのだそうです 実際には (1)火山ガスなどの影響で倒れ 動けなくなり その後 徐々に降下軽石で埋まった (2)降下軽石が屋根に積もり屋根が落ちて一気に埋まった そんな印象を受けました ですから、降下軽石で亡くなったということが 間違いとは言えないと思います もちろん、その後の火砕流で亡くなった人がいることも事実なので その どちらなのかという問題でもないともいます |
19994. 2022年10月20日 12時05分38秒 投稿:Mr.T |
ちば様が本サイトに2019年06月18日に投稿された番号19922ですが,「久しぶりに 荒牧先生から 長電話 書いている本の副題に ある火山学者の・・と入れたいと まさかの 許諾申請 光栄の限りとOK」とありました.最近,『噴火した!火山の現場で考えたこと』(荒牧重雄,2021,東京大学出版会,273p)を拝読し,2019年に作成中の荒牧先生の自叙伝風著書であると思え,熱雲→火砕流とかの話を興味深く拝見しましました.ただ,「第15 章大都市のそばの火山−イタリアの火山と防災」には,254ページに「ボンベイが壊滅したのは、空から軽石が大量に降ってきて町全体が埋まってしまったためであった」とありますが,人々が亡くなった原因とか火砕流などは全く書かれていませんでした.一方,『歴史と自然史の接点世界遺産ポンペイ崩壊の謎を解く―火山災害にどう対処したか―』(横山 卓雄,2007,京都自然史研究所,212p)では,基本的な柱状図を示し人々が亡くなったのは厚い降下軽石ではなく,降下軽石後の火砕流で亡くなったとされています.荒牧先生がボンベイで人々が亡くなった原因とか火砕流に触れておられないのは,大変気になります.ご高齢とは存じますが,元日本火山学会会長のご意見を伺いたいものです. |
19990. 2022年09月01日 09時05分35秒 投稿:ちば [https://earthobservatory.nasa.gov/images/150279/devastating-floods-in-pakistan?fbclid=IwAR12yO3TeOS7sxx_yg2_RLrKBW8SK4YX9AcBEbmMeu6254XLyJ3JGlCfFnA] |
NASAのページにパキスタンの洪水の映像がでました。おそらく水深は、浅いのかなと思いますが、広いですね。こくどの1/3ということです。 |
19989. 2022年05月17日 14時56分11秒 投稿:ちば | |
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19988. 2022年05月16日 20時45分33秒 投稿:おやまだ [https://moon.nasa.gov/news/173/livestream-the-eclipse/] |
本日の日中、北米・南米方面で皆既月食がありました。 トンガの噴火の影響による皆既中の月の明るさに注目していたのですが、ライブ中継を見た感じは、それほど極端に暗い感じではありませんでした。 11月には日本で皆既月食が見られるので、今から楽しみです。 |
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