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伊豆大島火山1986年11月21日噴火

文責:遠藤邦彦

割れ目噴火の写真1 割れ目噴火の写真2
割れ目噴火の写真3
撮影者:稲葉宏幸

1986年11月21日16時15分に突然始まった、B火口群の割れ目噴火は、みるみる拡大し、溶岩噴泉は1,500mを超えるほどになった。写真は、元町港から17時過ぎに、28ミリ広角レンズを用いて撮影されたもので、割れ目噴火の最盛期をあらわしている。上空に高くあがった噴煙は高度約12,000mに中心をもつジェット気流に達し、噴煙はジェットにのって東方に運ばれた。このB火口群の噴火に触発されて、A火口も噴火を再開した(写真右手のやや明るいところ)。

火口列,溶岩流,火山灰の分布

割れ目火口はB火口群に続き,外輪山斜面にC火口群が形成された.B火口群からはマグマが激しく吹き出し,カルデラ内に溶岩流を流下させたほか,吹き上げられたマグマが冷却した破片はスコリアとして上層の強い西風によって東方に遠方まで運搬され,東に長く伸びるローブを形成した。その主要部分はTB-2と名付けられた(左図). B火口群の近くで噴出物の主体を占めるのは赤・黒色粗粒スコリア層で、粗大な火山弾は、B8火口の東北東にいちじるしく多い。こうした粗粒な火山弾・スパッター・スコリアは主にB火口列の東側に集積して、最大層厚40〜50mのスコリア丘を形成した。

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