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1986年噴火について

伊豆大島は,1986年に噴火し,全島民の避難にまで及びました.この噴火は,11月15日に三原山山頂火口からのストロンボリ式噴火によって始まりました.11月21日にはカルデラ内,および外輪山に激しい割れ目噴火を発生させ,全島民の避難に至りました.

日本大学文理学部地球システム科学科(当時は応用地学科)では,噴火直後に調査チームを編成し,16日に伊豆大島に到着,現地で調査を開始しました.特に,17日から18日の間の三原山山頂火口(A火口)からのストロンボリ式の噴火,間欠的に繰り返される溶岩噴泉の様子が写真に記録されています.火口の中のマグマのレベルは上昇を続け,18日には火口からあふれ出しました.あふれ出た溶岩は山頂の平坦部をゆっくり移動し,19日に三原山の斜面を数条の溶岩流となって流下しました.この間の様子を撮影した写真をご覧頂きたいと思います. 21日にはカルデラ内に突然亀裂が発生し,亀裂から白い蒸気が上がり始めるや, すぐに真っ赤な溶岩が吹き出し,溶岩噴泉となりました.これが11月21日の割れ目噴火の始まりです.

大島全体の地形 三原山周辺の地形と撮影位置

図1 大島(1/20万)

図1 大島(1/4万)

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