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80中島別名 日本の火山第1版  188 
火山番号219 日本の火山第2版  219c 
火山名屈斜路 活火山カタログ   
個別火山体の位置後カルデラ火山 火山体番号   

 著 者 隅田まり・宇井忠英

位置と大きさ
      地形的  主火道 
 緯  度    43゚37'48" 
 経  度    144゚18'48" 
 最高点高度   m
 基盤高度   m
 分布面積  5 km2
 火山体体積  0.60 (1] km3

活動時代と性質
 噴出物の分類  大部分はマグマ水蒸気爆発によるベースサージ堆積物とその噴火に伴う降下軽石堆積物.さらに円頂丘溶岩を構成する溶岩など. 
 火山体の分類  PC+LD ベースサージ堆積物によるタフリング形成後に溶岩円頂丘が2回に分けて合計4個できている. 
 層序  降下火砕物の層序関係から約2万3千年よりは新しく,また,最後の噴火は,摩周-f 火砕流よりも新しいので完新世と考えられる[1]. 
 年代測定値  直接はかられた年代はないが,つぎの年代は参考になると思う. 斜里地域において,中島降下軽石と同層準と考えられる軽石層(WT)と下位のアトサヌプリ火砕流堆積物の間から発見された旧石器に伴う焼土中の炭化木片の年代.  23,430±820 yBP(NU-056) [2]      -750 

岩石名
 玄武岩  なし 
 玄武岩質安山岩  なし 
 安山岩  なし 
 デイサイト  主要 
 流紋岩  主要 
 その他   

 化学分析値 
 古期溶岩円頂丘溶岩(普通輝石紫蘇輝石石英安山岩(デイサイト);SiO2=67.51wt%) [3]のp.18の表. (1個) 中島ベースサージ堆積物(普通輝石紫蘇輝石石英安山岩(デイサイト);SiO2=68.53-69.69wt%) ([1]博士論文中の[資料]化学分析一覧より. No.25-32 (8個)) 中島新期円頂丘溶岩(普通輝石紫蘇輝石石英安山岩(流紋岩);SiO2=70.98-71.97wt%) ([1]博士論文中の[資料]化学分析一覧より. No.186-192 (7個))  

引用文献
1 曽根(隅田)まり(1990)テフロクロノロジーに基づく屈斜路火山及び摩周火山の活動史の解明に関する研究.日本大学大学院理工学研究科博士後期課程学位論文, 216P. Sumita-Sone, M. (1990) Ph. D. Thesis, Nihon Univ. 912
2 曽根敏雄・米村衛・隅田まり(1991)北海道,越川遺跡における約2万年前の細石刃様の石器.熨謗l紀研究. 30, 107-114.  Sone, T., Yonemura, M. and Sumita, M. (1991) Quaternary Res., 30, 107-114. in Japanese with English abstract. 881
3 勝井義雄(1962)5万分の1地質図幅「屈斜路湖」および同説明書. 北海道開発庁, 42p.  Katsui, Y. (1963) Explanatory text of the geological map of Japan, Kutcharoko, 42p. Hokkaido Development Agency. in Japanese with English abstract. 397