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374青ヶ島別名 日本の火山第1版   
火山番号169 日本の火山第2版  169 
火山名青ヶ島 活火山カタログ   
個別火山体の位置 火山体番号   

 著 者 小山真人・津久井雅志

位置と大きさ
      地形的  主火道 
 緯  度  32゜26.93’   
 経  度  139゜45.26’   
 最高点高度  423 m
 基盤高度  不明 m
 分布面積  不明 km2
 火山体体積  149[1],陸上部分3[3] km3

活動時代と性質
 噴出物の分類  溶岩+火砕流+降下テフラ+岩なだれ[2, 3] 
 火山体の分類  SL+CA (池之沢火口 1.7km×1.5km) 
 層序  1652年 噴煙(八丈島年代記) 1670年よりおよそ10年間,大池より火山灰噴出(南方海島志) 1780年7月18-25日 地震群発,8月15日大池・小池の水位,水温上昇. 1781年5月3-4日地震群発.5月4日降灰. 1783年4月10-11日地震群発,火山礫,スコリア,火山灰降下,全家屋63戸焼失.池之沢火口内に丸山火砕丘の形成. 1785年4月18日火口原から火砕物,溶岩噴出.5月末まで続く.327人のうち130-140人死亡,他の住人は八丈島へ避難(青ヶ島諸覚ほか).[6,7]  
 年代測定値  2380±210yBP(14C GaK14217尾白池サージ堆積物)[2, 8] 2920±430yBP(14C GaK14221休戸郷降下堆積物)[2, 8] 3490±90yBP(14C )[2] 

岩石名
 玄武岩  多い 
 玄武岩質安山岩  稀 
 安山岩  少ない 
 デイサイト  稀 
 流紋岩  なし 
 その他   

 化学分析値 
  SiO2 48.55-76.06wt.%110個 [8]  

引用文献
1 菅 香世子・藤岡換太郎(1990)伊豆・小笠原弧北部の火山岩量.火山,35,359-374.  Suga, K. and Fujioka, K. (1990) Volume of Volcanic Materials along Northern Izu-Bonin Arc. Bull. Volc. Soc. Japan, 35, 359-374. 893
2 高田 亮・村上文敏・湯浅真人(1994)青ヶ島火山および伊豆諸島南方海底火山地質図.火山地質図7,地質調査所.  Takada, A. Murakami, F. and Yuasa, M. (1994) Geological Maps of Aogashima Volcano and Submarine volcanoes, South of Izu Islands. Geol. Surv. Japan, 960
3 海図1071,6422 Takada, A., Oshima O., Aramaki, S., Ono, K., Yoshida, T., and Kajima, K. (1992) Geology of Aogashima Volcano, Izu Islands, Japan. Bull. Volcanol. Soc. Japan, 37, 233-250. 961
4 荒牧重雄(1989) 青ヶ島.荒牧・白尾・長岡編 理科年表読本 空から見る日本の火山.丸善, 169-171.  Aramaki, S. (1989) Aogashima. Volcanoes in Japan, ed. Aramaki, S., Shirao, G., Nagaoka, M., Maruzen, 169-171. 62
5  Isshiki ,N.,(1955) Ao-ga-shima volcano. Jpn.J. Geol. Geogr., 26, 209-218. 46
6 大森房吉(1903) 八丈島及青ヶ島地災記録.震災予防調査会報告,43, 25-33.   723
7 高田亮(1989)青ヶ島火山(口絵写真解説).火山,34, 177-179.  Takada, A. (1989) Aogashima Volcano.Bull. Vol. Soc. Japan, 火山,34, 177-179. 958
8 東京都(1992)青ヶ島の地質.伊豆諸島における火山噴火の特質および火山防災に関する調査研究資料集.地学編.65-112.  
9 東京都防災会議(1990)青ヶ島の地質.伊豆諸島における火山噴火の特質等に関する調査・研究報告書.青ヶ島編.88p.  1017
10 気象庁(1991)日本活火山総覧(第2版)483p.  1168