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83カムイヌプリ別名 日本の火山第1版  189 
火山番号220 日本の火山第2版  220d 
火山名摩周 活火山カタログ   
個別火山体の位置後カルデラ火山 火山体番号   

 著 者 隅田まり

位置と大きさ
      地形的  主火道 
 緯  度    43゚34'00" 
 経  度    144゚33'24" 
 最高点高度   m
 基盤高度   m
 分布面積   km2
 火山体体積  37 km3

活動時代と性質
 噴出物の分類  降下軽石及び細粒降下火山灰 
 火山体の分類  PC(恐らく大部分は軽石と軽石の熔結したものからなると考えられる) 
 層序  約4千年前から[4]約千年前まで[5] 
 年代測定値  カムイヌプリ岳の活動時期に相当するテフラMa-c層の直上の腐植土から得られた14C年代は1,700±100 yBP(GaK-3140) [2] カムイヌプリ岳の火口を形成したとされるMa-b降下軽石の直下の炭化木片からは1,910±110yBP(GaK-13303)の年代が得られている.[3] さらに,Ma-b降下軽石層上位の腐食から980±100 yBP(GaK-3139)の年代が得られている[5]. 

岩石名
 玄武岩  なし 
 玄武岩質安山岩  なし 
 安山岩  主要 
 デイサイト  主要 
 流紋岩  なし 
 その他   

 化学分析値 
 降下軽石はSiO2=63.55-66.3wt%[4](3個) または,Ma-b1,b3,b5の全岩化学組成SiO2=67.31-68.26wt%([1]博士論文中の[資料]化学分析一覧より. No.145-155(11個))  

引用文献
1 曽根(隅田)まり(1990)テフロクロノロジーに基づく屈斜路火山及び摩周火山の活動史の解明に関する研究.日本大学大学院理工学研究科博士後期課程学位論文, 216P. Sumita-Sone, M. (1990) Ph. D. Thesis, Nihon Univ. 912
2 庄子貞雄・増井純一(1974)北海道上川郡標茶町のカムイヌプリ岳火山灰土壌の14C年代, -日本の第四紀層の14C年代(97)-, 地球科学, 28, p.182.  Shoji, S. and Masui, J. (1974) Chikyu Kagaku (Earth Science), 28, 182. in Japanese 873
3 遠藤邦彦・相馬秀宏・隅田まり(1988)斜里平野の地形と沖積層. 「日本における沖積平野・沖積層の形成と第四紀末期の自然環境との関わりに関する研究」昭和61-62年度科学研究費補助金総合研究(A)61302084研究成果報告書, 39-44.  Endo. K., Soma, H. and Sumita, M. (1988) Rep. Sci. Res. Grant., Ministry of Education, 39-44. in Japanese 93
4  Katsui, Y. , Ando, S. and Inaba, K. (1975) Formation and magmatic evolution of Mashu volcano, east Hokkaido, Japan. Jor. Fac. Sci., Hokkaido Univ., 16, 533-552. 46
5 佐々木竜男・片山雅弘・富岡悦郎・佐々木清一・矢沢正士・山田忍・矢野義治・北川芳男 (1971) 北海道における腐植質火山灰の編年に関する研 究. 10, 117-123.  Sasaki, T., et al. (1971) Res. on the chronology of humic ash in Hokkaido, 10, 117-123. in Japanese