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703古期多良岳火山別名 日本の火山第1版  16 
火山番号19 日本の火山第2版  19 
火山名多良岳 活火山カタログ   
個別火山体の位置主成層火山体 火山体番号   

 著 者 小林哲夫・藤沢康弘・宇都浩三

位置と大きさ
      地形的  主火道 
 緯  度    32°58′24″ 
 経  度    130°03′31″ 
 最高点高度  1000 m
 基盤高度  500 m
 分布面積  146 km2
 火山体体積  114 km3

活動時代と性質
 噴出物の分類  多良岳古期安山岩類(55 km3)火砕岩の比率は1割以下 郡川火山岩類(10 km3)火砕岩の比率は6割 多良岳古期玄武岩類(49 km3)火砕岩の比率は1割以下 
 火山体の分類  LF PC 
 層序   
 年代測定値  0.8-0.4 Ma [2] 

岩石名
 玄武岩  主要 
 玄武岩質安山岩  少ない 
 安山岩  多い 
 デイサイト  少ない 
 流紋岩  なし 
 その他   

 化学分析値 
 多良岳古期安山岩類:Aug-hyp andesite≫Ho-bg.aug-hyp andesite, Ho andesite (SiO2=58-69) [1] 郡川火山岩類:Ol-aug basalt〜aug-hyp andesite (SiO2=48-61 %) [1] 多良岳古期玄武岩類:Aug-Ol basalt (Si02=48-56 %) [1] 分析値の出典は [4], [5], [6], [7] 

引用文献
1 小形昌徳(1989)九州北西部,多良岳地域の火山地質.地質雑,95, 755-768.  705
2 小形昌徳・高岡宣言(1991)多良岳地域の火山岩類のK-Ar年代.火山,36, 187-191.  706
3 宮地六美・松本征夫(1992)多良岳火山区における火山岩類のフィッショントラック年代.松本征夫教授記念論文集,187-191.  583
4 高橋 清・倉沢 一(1960)九州多良岳火山岩および基盤岩類の岩石学的および化学的性質について.地調月報,11, 631-651.  963
5  Koga, M. (1972) Geology and petrology of Tara-dake volcano, northwestern Kyushu. Sci. Rep., Tohoku Univ., Ser. 3, 11, 203-238. 46
6 温湯勝相(1971)多良岳玄武岩質火山岩類の岩石学的研究.岩鉱,65, 59-73.  1021
7  Matsumoto, Y. (1971) Geology and petrology of Takezaki volcano, Saga prefecture, Japan. J. Japan. Ass0c. Min. Pet. Econ. Geol., 66, 174-189. 46
8 井川寿之・永尾隆志(1996)北西九州、太良岳火山地域に分布する玄武岩類と安山岩類の成因関係.岩鉱,91, 321-338.  248