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60海別別名 日本の火山第1版  192 
火山番号223 日本の火山第2版  223 
火山名海別 活火山カタログ   
個別火山体の位置 火山体番号   

 著 者 児玉浩・宇井忠英・中川光弘

位置と大きさ
      地形的  主火道 
 緯  度  43゚52'24"   
 経  度  144゚52'48"   
 最高点高度  1419.4 m
 基盤高度  1050 m
 分布面積  25.6 km2
 火山体体積  3.0 km3

活動時代と性質
 噴出物の分類  溶結凝灰岩 わずか 溶岩流 (LF) 3.0 km3 [(底面積) x (溶岩流の層厚)] [2]  
 火山体の分類  成層火山(SC) 
 層序  海別岳火山は忠類層、奥支蕊別集塊岩層及び小海別岳集塊岩層を覆っている。 海別岳火山の噴出時代は次の3つの理由(1)海別岳火山の噴出物は小海別岳東方において小海別岳集塊岩層の侵食による凹を埋めて分布(2)峰浜東方、第1段丘の堆積物中に海別火山噴出物のレキを含む(3)海別火山の開析度が低い、ことから更新世と考えられる。 
 年代測定値  海別岳火山下部溶岩, 0.87±0.03 Ma, K-Ar 法 海別岳火山上部溶岩, 0.50±0.07 Ma, K-Ar 法 測定者:板谷徹丸教授(岡山理科大) [3] 

岩石名
 玄武岩  主要 
 玄武岩質安山岩  多い 
 安山岩  多い 
 デイサイト  なし 
 流紋岩  なし 
 その他   

 化学分析値 
 Hyp-aug andesite (SiO2=49.9~62.0%) [1](26個) Ol.-aug. basalt, Aug.-hyp. andesite (SiO2=50~64%) [3] [4](29個)  

引用文献
1 中川光弘・丸山裕則・船山淳(1995)北海道第四紀火山の分布と主成分化学組成の広域変化.火山,40,13ー31. Nakagawa, M., Maruyama, H. and Funayama, A. (1995) Distribution and spatial variation in major element chemistry of Quaternary volcanoes in Hokkaido, Japan. Bull.Volcanol.Soc.Japan 40, 13-31. in Japanese with English abstract. 647
2 杉山良也・三谷勝利・松下勝秀・高橋俊正(1962) 5万分の1地質図幅「峰浜」及び同説明書.北海道開発庁, 48p. Sugiyama, R, Mitani, K., Matsushita, K. and Takahashi, T. (1962) The geological sheet map "Minehama", scale 1:50,000 and its explanetary text., Hokkaido Development Agancy, 48p. in Japanese with English abstract 901
3  Goto, Y. (1994) Ph.D. Thesis, Hokkaido Univ. In Japanese with English abstract 46
4 丸山裕則 (1992) 東部北海道第四紀火山岩の広域変化の精密検討 - 十勝-大雪火山地域の化学組成異常- 北大卒論 Maruyama,H.(1992) Graduation Thesis, Hokkaido Univ. In Japanese 529