(1996年4月4日)
4.降灰に関する追加事項
真っ白な雪面上に、非常に薄い降下火山灰が堆積している状況を、噴火直後に撮影した他の例を知らない。しかも撮影コースは、風上側から風下側へ一直線に完全に降下火山灰の軸の上空を水平飛行しており、天候にも恵まれたこともあり質の高い映像が得られた。
写真の切り張りによって作成されたモザイク写真をよく見ると、中央部の2本の降灰分布軸のほかにも弱いながらもさらに2本の降灰分布軸が捉えられた。宮地さん達が現地調査で作成したアイソパックと、写真上の映像の濃度の関係を明らかにするために、簡単な画像処理を試みている。これはその作成中の画像である(図9)。
なお、これらの写真の版権はすべてアジア航測株式会社に属しており、希望する方には、自由に焼き増しをすることが可能である。ぜひ多くの人にこの素晴しい写真を見ていただき、議論したいと思う。